私たちは日常、様々な場面で列に並ぶ機会があります。しかし残念なことに、列に並ばず横から割り込んでくる人もいます。そして、世の中にはいろんな割り込み方があるものです。巧みな理由をつけて割り込んできたり、強引に割り込んできたりします。自分の前に割り込まれるのは腹立たしいものです。そこでこちらでは、無作法に列に割り込んでくる人への対処法をご紹介します。
■行列を分析する
一般的に行列をつくる時はまっすぐに一列で並びますが、そうでない場合もあります。店内が狭くて列がカーブしてしまったり、逆に広すぎるために特定のグループが固まって並んでしまうこともあるものです。これに対し、店側も行列を整理するために様々な工夫をします。列の整理のために専用のスタッフを雇う店もあれば、とくに何もせず列をつくる人々の自主性に任せるところもあります。また、フライトの搭乗時のように、係員が行列の整理をしようとしても客がなかなか言うことを聞かないケースもあります。
店側が行列の整理を行わない場合、列をつくる人々に暗黙のルールが求められます。そのような行列の場合、ルールを把握できずに割り込んでくる人が必ずといっていいほど現れるものです。もし誰かに割り込まれた時には、何か行動を起こす前に、その行列がどのようなルールで作られているのかを考えましょう。そして、並び方に明確な指示がなされている場合は、割り込んだ相手にそのことを指摘しましょう。そうでないなら、相手への対処法を少し慎重に考える必要があります。割り込みをしたとはいえ、本人にまったく悪気がないケースもあるのです。
■怒りをおさえる
人は誰でも間違いをおかすものです。頭ごなしに叱りつけるのはやめましょう。原文筆者は学生のころ、学費を払うために学内のATMに20分以上並んでいたことがあるそうです。いつもなら並んでもほんの数人なのですが、その日は長蛇の列ができていたとか。
その時、ある生徒が筆者の前に並んでいる別の生徒に話しかけながら、筆者の前に割り込んできました(記事冒頭の動画のように)。はじめはその生徒が友達に話しかけているだけかもしれないと思っていたたため、とくに何も言わなかったものの、その生徒がATMを使おうとしたので激しい怒りを感じ、彼をきびしく非難したそうです。すると、なにやら列全体が筆者に対して怒っているような空気になったとか。まるで割り込んだ生徒が犠牲者であるかのように...。
原文筆者は普段おとなしく目立たないタイプだったため、割り込んだ生徒が筆者の存在に気づいていなかったのかもしれません。また、筆者が彼を非難している間、列に並んでいる他の生徒たちには、頭のおかしな奴が突然怒りを爆発させたように見えたのかもしれません。筆者が正当な権利として彼を筆者の後ろに並び直させた後でも、列の生徒たちはまだ筆者に対して怒りを向けているようでした。つまり、もし不用意に怒りを爆発させたりすると、それに正当な理由があったとしても、望ましい状況が訪れるとは限らないということです。
■割り込まれた時の3つのルール
割り込んできた人にアプローチする時、守るべき3つのルールがあります。
- 怒らない(理由は上で触れた通り)。
- あなたの近くにいる人に、割り込みを見たかどうか確認します。ほかにも割り込みを見ていた人がいたら、その人はあなたの味方です。
- 割り込まれたら、相手にすぐアプローチする。チャンスを逃さないように。
- 割り込んできた人に対応するときはで、きるだけ礼儀正しくしましょう。並んでいることを知らずにうっかり割り込んでしまう場合もありますし、あまり大げさに騒ぎ立てると、周囲にはあなたが「ただの頭がおかしな人」に見えてしまいます。よって、まずは「間違えていたらすみません、今あなたが列に割り込んだように見えたのですが」と礼儀正しく伝えましょう。これで、あなたの主張は十分に伝わりますし、もしかすると、その人はただ友達と話しに来ただけで、割り込むつもりはないのかもしれません。
割り込んできた人が反論してきたり、あなたの訴えを無視した場合、それ以上はあきらめたほうがいい場合もあります。また、話し合いで解決しない場合は、その場の責任者(支配人など)に間に入ってもらう必要があるかもしれません。しかし、なによりも大切なのは、割り込んできた人をそのようなレベルまでエスカレートさせないことです。相手がどんなに無作法だったとしても、バトルを開始して良いというわけではありません。多くの場合「争いは無意味」です。気持ちを落ち着かせ、なるべく穏便に済ますよう努力しましょう。
■米Lifehacker読者からのアドバイス
列への割り込み問題についてSNSで聞いてみたところ、様々な意見が寄せられたので、ご紹介します。
相手に同じことを仕返せばいいと思います(Matt McCormickさん)
もし誰かが割り込んできたら、私はまるでその人がいないかのように割り込み返します。
もし大きな買い物袋を持っていれば、それも使って前に入ります。
気にしないことです(Luis Sierraさん)
いつも気にしないことにしています。私は忍耐を学んだのです。急いでいる人もタチの悪い人も、単に馬鹿な人もいます。そんな奴らのことはほっておきましょう。
シンプルなアプローチをとります(Mikayla Schneiterさん)
シンプルに礼儀正しく、「ねえ、ちょっといいかな、ここはみんな列に並んでいるんだよ」と言います。割り込んで来たように見えても、単にみんなが列に並んでいることを知らなかったというケースもあります。まずはやさしく教えてあげればいいのです。
酔っぱらった男に割り込まれました(原文筆者のいとこのMax Goldさん)
タコスの屋台に並んでいるとき、ある酔っぱらいが私の前に割り込んできました。彼は大男でした。その男は「たいていの都市では割り込みはOKなんだ」と言いました。私は「どこの都市のことだい?」と聞きました。彼は「ニューヨークさ」と答えました。私は「それは違うよ、ニューヨークでも割り込みはダメなんだよ」と言ってやりました。すると男は「あ、そうなんだ?」と言って謝り、私にタコスをおごってくれました。
皆さんは列への割り込み問題について、なにか意見やアドバイスがありますか? ぜひコメント欄で教えてください。
こちらの上記記事に関してはエキサイトニュースから・・・