「F-07C」 Windows 7とiモードの1台2役を実現したLOOX

富士通の「F-07C 」は、パソコン向けOS「Windows 7」を搭載した富士通製のiモード端末。富士通のモバイル向けパソコン。

LOOX」シリーズの端末となる7月発売予定




 F-07Cは、Windowsパソコンとiモード携帯電話が合体したような端末で、それぞれにCPUやストレージがあり、それぞれがほぼ独立して動作しつつ、ディスプレイやキーボードを共有する。

  Windows 7iモード携帯電話は、側面のキーで画面表示が切り替わり、使い分けることができる。

  iモード端末側は、通常の富士通iモード端末と同じくSymbian OSを搭載。機能や使い勝手の面も、キー類以外はほぼ通常の富士通iモード端末と同等となっている。ただしiモード端末としてのプラットフォームは開発世代が古く、対応サービスやUIデザインなどは、数世代前の富士通iモード端末相当となっている。

 iモード端末としての操作は、タッチパネルおよびキーボード+トラックボールで行なえる。もともと富士通iモード端末はタッチパネルのみでの操作に対応していて、F-07Cでもタッチパネルのみで文字入力を含む各種操作が可能。ただし「激速」を謳う最新の富士通iモード端末ほどのタッチ操作のレスポンスはない。

 Windowsiモードプラットフォームは独立して動作していて、Windowsiモードでは互いのタスクやストレージにアクセスすることはできないが、microSDメモリーカードは共有するので、microSDメモリーカードを介してデータのやりとりが行なえる。

 iモード端末としては、iモードの各種サービスに対応。最新端末のみが対応する50MBのiモーションやコンテンツパッケージなどの最新サービスに対応しない以外は、iアプリやiチャネル、iコンシェルおサイフケータイ、赤外線通信、緊急地震速報(エリアメール)などの機能にも対応している。

 なお、IEEE802.11b/g/nの無線LANにも対応しているが、こちらはWindows環境からしか利用できず、Windows側でも3GとWi-Fiの同時利用はできない。逆に赤外線通信とBluetooth通信はiモード端末側でしか利用できない。

 端末デザインは横位置でスライドするタイプで、QWERTY配列のキーボードと、トラックボールを装備する。ディスプレイは4.0インチ、1024×600ドットでタッチパネル操作に対応。

 バックカメラは510万画素で、こちらはiモード端末側のみで利用できる。インカメラはiモード端末側では32万画素、Windows側では17万画素で利用できる。メモリカードは32GBまでのmicroSDHCに対応。

 また、別売のUSB・HDMIクレードルWindows 7環境に対応)が用意される。HDMIケーブルでテレビと接続すれば、テレビがWindowsパソコンのモニター代わりになり、USBでキーボードやマウス、プリンタなどの周辺機器も利用できる。iモード端末側ではHDMIは出力できず、クレードル設置状態でモードを切り替えても、Windowsの画面が出力され続ける。電源を供給しながらの長時間利用を想定しているため、クレードルには冷却用のファンが内蔵されている。


 

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